怖い夢を見ましたか?
安心してください。
夢を見ただけで、未来に悪い影響はありません。
このタイプの夢には、科学的な研究報告があります。[※参考文献1]
この研究報告によると「怖い夢を見た人は、現実の恐怖に対向する準備ができる」ということを示唆しています。
怖い夢は、現実世界での恐怖に対し、立ち向かうために見ます。
実験の参加者らは、怖い夢を見たあと、現実世界でもネガティブな画像を見せられました。
そして、脳の活動を測定すると、感情に関わる脳領域の活動が少なくなりました。
恐怖の感情を抑制できたのです。
つまり夢は、恐怖に対向する準備です。
さらに、怖い夢を見たときの脳活動も測定しました。
怖い夢を見たとき、恐怖に対し、行動の準備をする脳領域が活性しました。
これは、怖い夢を見たあと、「恐怖に対する準備行動ができるようになる」ということを意味します。
この研究報告は「怖い夢を見るのは、現実世界の恐怖に対向するシミュレーション」という解釈ができます。
以前から科学者らは、この理論を予想していました。
予想の通り、怖い夢は、それに対処するシミュレーションと言えます。
夢は、訓練でもあるのです。
それらを忘れると、危険に対処できないからです。
でも、誰だって嫌なことは、忘れたいですよね。
人間の仕組み上、上手くいかないものですね。
夢は、記憶から取り出されます。
記憶にないことは、夢に出てきません。
ゾンビを知ってなければ、ゾンビが出てくる夢を見ることができません。
ゾンビが出る映画や、ゲームをすれば、そういった夢を見やすくなります。
怖い夢を気にする必要は、全くないのです。
実際は想像よりも起こらない
最も重要なアドバイスがあります。
それは「心で恐怖を想像しても、実際はそれより悪くない」という認識です。
必要以上に、不安なのです。
そして、その感情を溜め込んでいます。
自分の不安を話すことが大切です。
人に話すだけで、なぜか安心できるのですから。
人の不安を聞いてあげる
あなたと同じように、不安を溜め込んでいる人がいます。
不安を聞いてあげませんか?
そうすれば、助けになるかもしれません。
わたしは、入社したばかりの頃、先輩が尋ねてくれました。
「なにか不安なことはない?」
この言葉に本当に救われたのを今でも覚えています。
そして、一生忘れない感謝をしています。
不安を集めないで
新しい場所は、誰もが怖いと感じます。
それって、動物でも同じです。
新しい場所は、捕食される危険性があるので、動物たちは警戒します。
そして動物たちは、安全を見つけるのです。
人間は、なぜか逆のことをしてしまいます。
不安を集めてしまうのです。
ですから、安全を集めてください。
「悪く思われるかもしれない」ではなく、「良く思われるには?」を考えてください。
失望よりも期待を集める
外に行けば、よいことがあるかもしれません。
これが期待です。
期待は、行動の原動力になります。
外に出たけど、何もありませんでした。
これは、失望です。
失望は、行動を抑制します。
できることは、ただ一つです。
失望を捨てて、期待を集めてください。
その失望は、悪いものではなく、切符のようなものです。
良い経験をするためには、その切符がたくさん必要なのです。
それに気づけば、失望は単なる切符と割り切れます。