良い夢を見る人の特徴とは?

良い夢を見る人の特徴とは?

幸せな夢を見ることがあります。
ベッドの暖かさもあって、これ以上ないほどの幸福感に包まれます。

良い夢や、幸せな夢について、科学的な研究は少ないです。
不安や悪夢を軽減する方が、優先されるからです。
(苦しんでいる人を助けるのが、科学でも優先です)

今回は、2018年にサイエンティフィック・レポートに掲載された研究から、「良い夢を見る人の特徴」を解説します。

心の平和・安らぎのある人ほど良い夢を見る

今までの研究報告によると、夢と現実はリンクしています。

あなたが眠っているとき、夢は「今日のできごと」を再現しているようです。
今日起きたことに関連することや、その時の感情は、夢に反映されやすくなります。

したがって、不安を持っている人は、悪い夢を見やすくなります。
その反対は、どうでしょうか?

心の平和と甘い夢

トゥルク大学(フィンランド)の研究者らは、現実世界の幸福と、夢の内容について調査を行いました。[※参考文献1]

この調査報告によると、おだやかな心を持つ人は、良い夢を見る傾向がありました。
以前の研究と同じように、不安を持っている人は、悪い夢を見るようです。

調査で「落ち着くのが難しい」と答えた人は、良い夢を見ることが難しくなりました。
日々の安心感が、夢に影響するのです。

安らぎと心の平和を手に入れる

安らぎと心の平和を手に入れる方法は、あるのでしょうか?
科学的な研究だと、最も効果的なのがマインドフルネス(瞑想)です。

マインドフルネスが不安を軽減し、心をリラックスさせるという研究報告は、数多くあります。[※参考文献2]

1週間で120分以上、自然に触れる

自然の恵みは、食べ物だけではありません。
1週間で120分以上、自然に触れることで、幸福にプラスの影響があります。

研究報告によると、1週間に2時間以上、自然に触れるだけで大丈夫です。[※参考文献3]

森林浴の時間と「幸福・健康」グラフ

都市部の公園を歩くだけでも、効果があります。
ただし効果の上限は、6時間までです。

最後に

不安や悩みが多いと、せめて夢だけでも、幸せな夢を見たいと思います。
しかし、研究では難しいことが示唆されています。

夢は現実世界とリンクします。
マインドフルネスや森林浴は、現実世界で不安を軽減するのに役立ちます。

私も、嫌な夢を見ることの方が多いです。
もとの性格も影響しているのでしょう。

夢は、怖いできごとをシミュレーションしているという有力な理論があります。
そのためか、なかなか良い夢を見るのは難しいと思います。

嫌な夢を多く見るのは、ごく普通のことなので、そこは安心してください。

参考文献

  1. Peace of mind and anxiety in the waking state are related to the affective content of dreams
  2. Assessing treatments used to reduce rumination and/or worry: A systematic review
  3. Spending at least 120 minutes a week in nature is associated with good health and wellbeing